Google Cloud Day ’23 Tour Day1 基調講演 レポート
はじめに
初日の基調講演を視聴したので、頭出しをまとめました。実際のホームページについては下記のURLを参照し、ご希望であればレジストして視聴ください。
Google Cloud Day ’23 Tourの概要は以下のとおりです。
・東京開催:5月23~25日、オンラインのみ
・Google Cloud Dayは、すべての業界へ向けたGoogle Cloudの最新ソリューションとお客様事例を紹介するカンファレンス
登壇者のご紹介
・Google Cloud Japan 代表 平手 智行 さん
・株式会社AbemaTV CTO 西尾 亮太 さん
・損害保険ジャパン株式会社 執行役員CDO DX推進部長 村上 明子 さん
※今回は冒頭で登壇した御三方のセッションをまとめております。
全体の導入
初めに、代表の平手さんより登壇予定の企業や協賛企業の紹介がありました。
最初のセッションは株式会社AbemaTVの西尾さんからの始まりです!!
株式会社AbemaTVさんのインフラ構築関連のセッション
ご登壇は株式会社AbemaTV 西尾 亮太さんです。
セッション内容としては、FIFAワールドカップカタール2022の配信についてでした。
ライブ配信のインフラにGoogle Cloudを使用したらしく、その中で出た目標や課題、Google Cloudで解決出来た理由などを伝えてくれました。
目標と課題
- ネット配信ならではの体験を届ける
- 画質の向上
- マルチアングル機能
- スポーツスタッツ機能
- 大規模トラフィックへの対応(未知数)
- キャパシティのプランニング
- 負荷試験や障害試験などの事前準備
- 6ヶ月で実施しなければならない
用語の補足
マルチアングル機能:複数のカメラのアングルから同時に映像を観ることができる機能であり、視聴者は自分が見たいアングルを選択して視聴することができる場合もある。
スポーツスタッツ機能:スポーツ中継や試合の映像にリアルタイムで選手やチームの統計情報を表示/解析する機能であり、具体的にはプロ野球の中継などで、打率や防御率などの情報を画面に移すような機能。
Google CloudのProfessional Service
これらの目標と課題はGoogle CloudのProfessional Serviceに協力を求める事により実現できたとのこと。
【主な実施内容】
- 現行の重要な課題を見つける
- キャパシティプラン策定の解決
- 予想できるインシデントの事前の洗い出し
結論、Google Cloudのインフラとサポートがある事により実現できた大規模サービスであると仰っていました。
↓なお、こちらのブログも参考になるのでぜひ拝見してください。
クラウドとその先へ: Google Cloud の Professional Services Organization による移行支援
日本技術/文化と融合したデータセンターを開設
千葉県印西市にGoogle Cloudの新たなデータセンターが開設されました。
特徴は、Googleデータセンターのグローバル基準に基づいたデータセンターの設計はもちろんのこと、それに加えて日本技術/文化と融合されていることが特出されている点です。
そしてそれぞれのハードウェアの、メンテナンス、修理、アップグレード、デプロイも全てデータセンターの技術者がやっているとのこと。
(Google Cloudデータセンター内で使用しているハードウェアは自社独自で開発していて、Titanという専用のセキュリティチップも自前で作成されています)
Google独自のデータセンターの特徴(セキュリティなどの安全性やコストパフォーマンス)を紹介されていました。
↓なお、こちらのブログも参考になるのでぜひ拝見してください。
Google Japan Blog 【千葉県印西市にデータセンターを開設】
代表の平手さんよりデータ活用のセッション
下記にセッション内容を簡単にまとめます。
- 半分以上の日本の経営者がAIとデータの利活用に積極的になっている
- 半分以上の企業が内製化に積極的
- コスト削減(外部に頼むよりも内部で)のため
- 開発や運用の迅速化のため
- 変革の社内理解と拡大のため
以上の内容をGoogle Cloudでどのように達成できるか
- 簡単にスモールスタートが可能
- その企業の成長に合わせてスケールできるインフラがある
- パートナー企業の伴走がある...etc
このような特徴を代表ご自身の口から聞けるのはとても参考になりますし、こういった基調講演の良さの1つだと思います。
損害保険ジャパン株式会社さんよる自社DX推進のセッション
ご登壇は損害保険ジャパン株式会社 村上 明子さんです。
DXを社内で推進するにあたりGoogle Cloudを選定した理由を挙げておられました。
- 高度なスケーリングが可能
- ベンダロックイン回避のOSSベースの設計がある
- PaaSの運用実績がある
- マネージドサービスの優位性がある
- 公式ドキュメントの充実性
- デフォルトで使用可能なモニタリング機能
- Google自体の企業文化からの学びもあるから
これまでもいくつかのアプリをGoogle Cloudで作成していて、かなり信頼を置いているとのことです。またTAPというGoogleの内製化支援サービスにも参加していることで、より一層Google社のバックアップをうまく活用できているのだとか。
↓なお、TAPについてはこちらのブログが参考になるのでぜひ拝見してください。
Google Cloud による内製化支援
まとめと所感
このように、Google Cloud Day ’23 Tourではライブセッションを通して、色々な企業さんの活用事例やどのような考え方でGoogle Cloudを使用しているか、といった事を知れる機会なので、とても有意義に視聴することができます。
このあとも本日を入れたDay1~Day3(23日~25日)の3日間に渡り開催されるので、気になるセッションを視聴させて頂きます!!
TAP
余談ですが、クラスメソッドでも今後TAPのようなGoogle Cloud構築支援サービス(内製化支援)を発足させる予定です。
Google Cloudの特徴を活かしたアーキテクチャの構成などをお考えの方はぜひご連絡ください。(今後発足次第周知致します)